校長日誌

信頼関係の上に成り立つもの

1月18日(月)は久しぶりの大雪に見舞われ、未明から降り出した雪が路面を覆い、何倍もの時間をかけて登校した人も多かったと思います。

 

この日、本校では朝6時の段階で登校を2時間遅らせる決定を発表しました。

あわせて、安全確保の観点から遅刻や欠席をせざるを得ない合理的な理由があると学校が認めた場合は公欠扱いとすることとしました。

 

一昔前はインターネットやメール等の情報媒体が存在しておらず、学校が事前に登校時間を遅らせるアナウンスを行うことは稀でした。

しかしながら、私は今回の措置が昔と比べて生徒に対して過保護過ぎるとは思っていません。

 

学校は様々な教育活動を行う場所ですが、全ては生徒の安全が確保できる前提で成り立つものだからです。

むしろ私は、状況に応じて自分の安全を自分で確保しながら登校するということは、昔以上に一人ひとりが高い倫理観と強い正義感に基づいた高度な判断力を求められることだと考えています。これは社会がみなさんに求める能力でもあります。

今回、大切な授業を2時間もカットするという措置は、学校がみなさんを信頼し、既に自分の正義に従って判断する力が身についていると信じたからこそ行えたのです。

 

 

今回、LINEを通じて「学校を休んでも欠席にならない」というデマが流布され、登校できるにも関わらず学校を欠席した者がいたと聞いています。

「どうしても登校できない事情があれば」の部分をバッサリ切り捨て、自分に都合の良い情報に飛びついた結果であれば非常に残念なことです。

 

現代はいろいろな情報が簡単に手に入る反面、誤った情報も多く流通しています。

倫理観や正義感を置き去りにし、自分に都合の良い情報だけをもとに利己的な行動に走り出したとき、信頼関係は崩れ、その上に成り立っていたものが瓦解し始めるのだと思います。

 

この雪は我々に、信頼関係の上に成り立つものの重みを問いかけているのだと思います。