校長日誌

2021年6月の記事一覧

教育実習が無事終了

 6月7日(月)から25日(金)までの3週間にわたり、本校を卒業した5名の学生が教育実習生として奮闘し、実習を無事終えることができました。

 地理歴史及び公民科2名、音楽科3名の実習生が、担当教員の指導のもとで、授業の計画や教材の準備、他の先生方の授業観察など、休む間を惜しむように一生懸命に取り組んでいました。先週末には研究授業を行い、実習の成果を十分に発揮していました。

 教職を目指す学生の姿と私自身の記憶を重ねていました。                         不安でいっぱいのなか「やるしかない」と自分に言い聞かせ、勇気を振り絞って黒板の前に立つ。用意したことがうまくいかずに落ち込み、何度もくじけそうになる。指導教員に授業を止められ、あとで生徒に慰められる。失敗の経験から少しずつ成功体験が増え、自身がついてくる。あっという間に最後の実習授業をむかえ、生徒に「励まし」と「お礼」の言葉をかけられる。~

 自分の進みたい道に向かって努力している人の姿は、それがたとえ不格好であっても、輝いて見えます。応援したくなります。5名の実習生には、本校の卒業生が教員として活躍してくれることを期待していますと伝えました。同じように夢に向かう後輩たちのためにも頑張ってほしいです。

松伏分校のパン販売

 今年度、本校施設内に開校した越谷西特別支援学校松伏分校。生徒は1年生16名が在籍しています。卒業後の就労を目的にして、カリキュラムの中には「職業」を学ぶ時間が設定されています。「職業」の時間では、「食品加工」、「メンテナンス(清掃)」、「農作業」の分野に分かれ、それぞれの時間で基本的なことを学びます。

 6月24日(木)の昼休み、「食品加工」のグループがつくった「パン」が、松伏高校の生徒を対象に初めて販売されました。焼き立てのパンを自分たちで包装し、種類ごとに並べて販売の準備をしていました。

 本校の生徒は、1つ50円のなかなかクオリティの高いパンを手にして、「おいしそう」「自分たちで作ったの」などの感想を口にしながら、うれしそうに購入していました。

 松伏分校の生徒にとっては、パンづくりだけではなく、販売を通じた接客や売り上げの管理など多くの学びの要素を含んでいる貴重な機会でありますが、本校生徒にとっても、交流を通じて互いを尊重することを学ぶ貴重な機会となります。松伏分校が設置されて得られた新たな学びの場です。大切にしていきたいと思います。

      

交通安全教室の開催

 6月24日(木)、自転車のルールやマナーを学ぶことを目的として「交通安全教室」を開催いたします。一般社団法人日本自動車連盟から講師をお招きし、「ドライバー・自転車・歩行者から見た交通安全」と題して、専門的な視点から講演をいただきます。また、講演終了後には、交通ルールについて考えるテストを実施し、生徒の皆さんの交通安全に対する意識を高めてもらう取組も行います。

 新型コロナウイルス感染症の影響もあって、全校生徒が体育館などに集合して講演を聞く形式はとれないため、それぞれの教室でリモートを活用して実施します。

 高校生の交通事故は埼玉県でも大きな問題となっています。本校では幸いなことに重大な事故は発生していませんが、とくに自転車を利用して通学している場合、学校近隣は交通量が多く、幅の狭い道路が多い状況を考えると生徒の皆さんの交通安全に対する意識をより高めていく必要があると考えています。本日の学習機会をぜひ生かしてもらい、事故防止に役立ててもらいたいと考えています。

学校評議員会及び学校評価懇話会

 6月16日(水)、昨年度は開催中止を余儀なくされました「学校評議員会及び学校評価懇話会」を開催することができました。

 本年度当初に作成した学校自己評価システムシート(HPにも掲載済み)に基づいて、出席していただいた評議員の皆さんに本校の取組について説明させていただき、ご質問やご助言をいただくことができました。

 また、懇話会では生徒会長、副会長が生徒の視点から松伏高校の取組や課題などの説明を行い、評議員の方々からは新型コロナウイルスの感染防止に十分に留意しながら、学校行事などの活動を充実できるようにとの応援のお言葉をいただきました。

 第2回は2月に予定しております。1年間の取組を総括し、評議員の皆様にご意見をいただくことになります。成果を報告できるよう取り組んでまいります。

運動部活動の総決算

 多くの運動部の3年生が、活動の集大成でもあるインターハイ県予選に臨んでいます。すでに予選を終えて、残念ながら活動を引退した生徒もいますが、これから大会に臨む生徒にはそれぞれが打ち込んできた思いと鍛えてきた心・技・体を十分に発揮して欲しいと思います。

 部活動はどうしても大会等の結果が注目されがちですが、同じ目標をもち、ともに汗を流し、苦しいことや難しいことにチャレンジしながら、チームや個人が成長していく過程に大きな意義があると考えています。なかでも、一緒にがんばってきた仲間との絆は、生涯の宝となるでしょう。高校生活で得られるものはたくさんあると思いますが、部活動で出会った仲間はかけがえのない存在となるはずです。大切にしてください。

 文化部を中心にこれからも活動が続く生徒もいますが、新型コロナウイルスの影響下で十分な活動ができない状況にあり、物足りないこともあるかもしれません。その中でも今やれる最大限のことに精一杯取り組んで組んでほしいと思います。がんばれ、松高生!

三者面談始まる

 6月7日(月)から5日間、三者面談を行っています。

 この三者面談は例年この時期に、学校生活全般の充実や高校生活最大の目的である進路の実現のために、学校と家庭が情報共有を図るために行われています。

 とくに3年生にとっては、進路実現に向けた本格的な活動を目前に控えた重要な時期でもあります。ぜひとも、有意義な面談となることを期待しています。

 また、1,2年生のとっても、学校生活での様子を保護者にお伝えし、家庭での過ごし方をお聞きしながら、学校生活をより充実させていくために、生徒の自覚を求める機会となっています。

 面談する時間は限られておりますが、学校と家庭が連携し、生徒の夢の実現のために活用されることを願っております。 

体育祭

 6月3日(木)、心配されていた天気も好天に恵まれ、体育祭を実施することができました。

 感染予防と熱中症対策を行いながらも、学校行事の大きな目的である「生徒一人一人がみんなで行事を作り上げること」を大切にしている姿が随所に見られ、普段とは異なる生徒の様々な表情を見ることができ、とても感激しました。

 また、今年度開校した越谷西特別支援学校松伏分校の1年生16名も、本校生徒と一緒に活動し、真剣に競技に向かう姿を見せてくれました。来年度以降は、分校の生徒も毎年増えていくことになりますので、多くの種目で互いに競い合うことができるのではないかと楽しみにしています。

 閉会式では、体育祭委員の生徒から「新型コロナ禍で、先生方や保護者の協力があって、体育祭を開催できたことに感謝したい」等の挨拶がありました。学校行事は普段の授業だけでは学ぶことができない多くのことを吸収する場であり、生徒が成長していくためには欠かせないものだとあらためて感じました。

体育祭予行

 6月2日(水)、曇天ではありましたが、新型コロナウイルス感染症と熱中症への予防を行いながら、体育祭の予行を予定どおりに実施することができました。

 昨年度のこの時期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「分散登校」が行われていたこともあり、体育祭を延期することとなりましたが、本年度は感染予防対策を講じながら、生徒の教育活動をできるだけ確保していきたいと考えて、実施の判断をいたしました。

 教室での学習活動が中心となっている現在の状況に、生徒のストレスもかなり大きくなっていることは感じております。昨日の予行では、生徒の笑顔とともに、学校行事で大切な「生徒一人一人が行事を作り上げていく」姿勢が見られ、たいへんうれしく思いました。

 本日の本番は天気にも恵まれて、予定どおりの実施が見込まれます。感染症と熱中症対策を十分に行いながら、生徒にとって良い思い出となる1日となることを期待しています。

6月 ~衣替えから本格的な夏へ~

 関東地域の梅雨入りがまだ発表されていないなかで、ここ数日は急な天気の変化もあり、夏が一歩ずつ近づいているように感じます。昨年同様に、新型コロナウイルス感染症の予防対策と暑さからくる熱中症への対策も行い、教育活動を進めていくことが求められます。

 その中でも、感染予防と熱中症対策に取り組みながら、明後日6月3日(木)に予定している体育祭の準備のため、生徒や先生方が汗を流しています。天気の心配はありますが、予定しているすべてのプログラムが消化できることを願っています。

 学校行事への制限がある中で、生徒の皆さんには互いに協力しながら、コロナ感染予防と熱中症対策を行いながら、精一杯できることに取り組んでもらいたいと思います。

 保護者の皆様には、参観の機会を設けることができず誠に申し訳なく思っております。御理解いただきますようお願いいたします。