校長日誌

2015年5月の記事一覧

体育祭で感じたこと

体育祭が無事に終了しました。

今年は、昨年よりさらに多くの方に御来場いただき、本校生徒を応援していただきました。

実は、生徒たちは体育祭の数週間前から早朝に登校して、大縄跳びの練習等をしておりました。

そんな生徒たちにとって、みなさまからいただいた声援や拍手は、何よりも大きな励みになったと思います。

校長としてお礼申し上げます。

どうもありがとうございました。


今年の体育祭は、3年生がクラス総合の1位から3位を独占しましたが、さすがは最上級生。貫録を十分に示してくれました。

体育祭の成績もさることながら、行事に対して全力で取り組み、真剣に行事を楽しむという本校の伝統をしっかりと後輩たちに示してくれました。

応援、競技、声援、等々。

どれもみな最上級生としてふさわしいものでした。

先輩として良き手本を示してくれてありがとうございます。


1年生、2年生も大変よく頑張りました。

どの競技も見応えがありました。

特にクラス対抗リレーでは、選手も応援席も本当にクラス一体となっている姿が印象的でした。

私は開会式のあいさつの中で、「競技種目は競い合う相手があってこそ成り立つもの。勝者になれなかった者に対しても、リスペクトの気持ちを持ってほしい。」とお願いしましたが、リレーでは最後にゴールした走者に対して、学年を超えて、クラスを超えて大きな拍手を送ってくれました。

この気持ちがあれば、本校の体育祭は来年度以降も素晴らしい伝統を積み重ね続けられると確信しました。


松伏高校生、本当に素晴らしい体育祭を実現してくれてありがとう。


 

 

 

復習の大切さ

皆さん、中間試験はお疲れさまでした。
試験期間中は結構遅くまで残って勉強している人が多かったですね。
手応えはどうでしたか。

試験期間中に何人かの人に声をかけてみました。


「世界史が上手くいかなかった。」

「数学が思っていたよりできた。」

「全体的に微妙でした。」


それぞれに成功と失敗があったようです。


この後で皆さんには試験が返却されますが、その際には点数に一喜一憂するだけで終わりにしないでくださいね。

試験前の勉強ももちろん大切ですか、試験後の勉強はその何倍も大事です。

自分が勘違いして覚えていた部分や、理解しきれなかったところが試験によって明らかになったのですから、そこを徹底的に解決していけば間違いなく力がつきます。

これが勉強の秘訣であり、これさえやれば誰でも力をつけることができます。

ところが、多くの人は試験が終わったことにすっかり安堵してしまい、試験の失敗を振り返って弱点を強化しないままにしています。


私はもともとは高校の数学教師です。

カミングアウトしますが、中学生までは数学が本当に苦手でした。

定期テストも良くて30点くらい。いつも3割前後の点数しか取れず、親からは野球選手なら3割で一流なんだがとからかわれていたくらいです。

何とか高校に進学しましたが、そこで運命的な出会いが訪れました。


若い数学の先生が、生徒が解けない問題をスラスラと解くのを見て、まるで魔法のように思えました。

「カッコいいな。」「自分もあんな風になってみたいな。」と、単純に憧れを持ちました。

ある日、駄目で元々のつもりで、「私は数学が本当に苦手ですが、どうすれば先生のようになれますか。どうやっても、最初から先生のようにはなれないと分かっているなら遠慮なくそう言ってください。」と尋ねてみました。


先生の答えは、


「君が昨日まで数学が分からなかったことと、明日から数学が分かるようになることは全く関係ない。心配しないでいい。必ず私のレベルにはなれる。」

「数学は正しい方法で勉強すれば誰でも理解できるように作られている。君は方法を知らないだけだ。」


そして先生が教えてくれたのが試験後の復習と、毎日の復習でした。

「数学が苦手なら、予習は時間がかかってしまうだろう。復習を中心にやるのが合理的だよ。」


この日から私はひたすら復習を行いました。

確かに数学が苦手な私には予習はハードルが高くて、いくら時間をかけても少しも進まないということの繰り返しでしたが、復習ならばその日の授業でやったことなので、短い時間で終わらせることができました。


先生のアドバイスの正しさが理解できるまでに2ヶ月もかかりませんでした。

最初の数週間は霧の中を歩いているような感じで、自分に力が付いたのかどうかも分からない状態が続きましたが、あるときを境にして一気に数学が分かるようになったのです。


皆さん、苦手な教科こそ復習に力を入れてみてはいかがですか。

私はこの方法を自信を持ってお薦めします。

さあ、今日から復習を始めてみませんか。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

定期考査

昨日の台風一過の影響で、ただ今の気温は26度。

気温はともかく、日差しの強さが肌に痛いくらいの日になりました。

暑さで熱中症になったり、気分が悪くなっている人はいないかと少し心配になり、4時間目の1年生の授業をのぞきに行ってきましたが、どのクラスを見てもそんな心配は取り越し苦労でした。

昨日が中間考査の1週間前ということもあったせいか、どのクラスを見ても真剣に授業を受けている生徒ばかり。

数学の授業、国語の授業を中心に見させてもらいましたが、みんな集中して先生の説明を聞いていました。

来週から始まる定期考査は、1年生にとっては高校生になって初めてのもの。

きっと不安も大きいのではないでしょうか。

とにかく精一杯準備をして、分からないところはそのままにせずに先生に質問して、試験までの間に出来る限りの努力をしてくれることを期待しています。

点数に一喜一憂することも大切ですが、今回のテストは、入学後に続けてきた自分の勉強のスタイルをチェックする絶好の機会でもあります。

今回のテストで、高校における自分の学習スタイルを確立していってもらいたいと思います。


上級生にとっても進級後の最初の大きなテストですが、悪い意味での慣れが出ないように気をつけていくとよいでしょう。

卒業後の進路を考えたときに、出来る限り納得できる成績をおさめておく必要があります。

最後になって急に成績を上げようと思っても難しいと思います。

結局は普段からの積み重ねが大切になりますので、今から一生懸命に取り組んでもらいたいと思います。


松伏高生、全力で頑張ってください。


 

 

 

サプライズ避難訓練

今日は本校独自の「サプライズ避難訓練」の日でした。午後3時に予告なしに避難訓練の放送が入り、生徒諸君は担当の先生方の誘導のもとで速やかにグラウンドへ避難する。そんな訓練が行われました。



もちろん先生方は、今日の午後3時が「そのとき」だと打ち合わせてありましたが、生徒のみなさんには全く知らされていないなかでの訓練になりました。



実は先生方は、昨年の避難完了タイム「7分30秒」を短縮できればいいなと話し合っていました。


さて、結果は・・・「6分46秒」でした。

素晴らしい!!


これは偶然ではなく、4月からの式や集会等でのみなさんの集合状況を見ていれば、ある程度の短縮は予想できていたのですが、まさかここまでとは。




もちろん改善したい点もいくつかありました。

そのことは避難場所での校長講話で述べたとおりです。

本当はもう少し多くの内容を準備していたのですが、時間には限りがあるため講話では一部分だけお話しさせていただきました。

今日は備忘録として、今日の講話の内容(全文)を書き留めておきたいと思います。





(校長講話より)

平成23年3月11日、約1万6千人ものかけがえのない命を奪い、6千人を超える人々に重軽傷を負わせた東日本大震災が発生しました。

あれから四年の歳月が流れました。

いまだに21万人もの方々が家に帰れず、避難生活を送っていると聞きます。

松伏町の人口が約3万人であることを考えると、この地震がもたらした被害が未曾有のものであることがわかります。

愛しい家族、親類、友人を亡くされた方々のお気持ちを思うと、今なお深い悲しみが胸に去来します。ここに改めて、心より哀悼の意を捧げます。また、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。



さて、本日は予告なしに避難訓練を実施いたしました。

皆さんには「何故、避難訓練が行われるのか」を考えていただきたいと思います。

言うまでもなく、「訓練していないことは本番でもできないから」が答えです。勉強や部活動と全く同じで、準備していないことは試験や試合でできるはずがないからです。



次に皆さんには「何が重要か」を考えていただきたいと思います。

何が重要かが分かれば、どう行動するのが良いかが自然と分かるからです。

答えは簡単です。

重要なものは「命」です。



命が大事だから早く逃げるのです。

命が大事だから押して将棋倒しにならないようにするのです。

命が大事だから喋らないのです。喋れば、遠くにいる友達には大切な指示が聞き取れなくなります。

大切な自分の命だから、人の命も大切にするのです。



どんなに科学技術が進んでも、地震等の災害を完全に予知することは困難です。



もしも、万が一が起きたら、今日の訓練を思い出し、訓練以上の冷静な行動で全員が命を守れるように願っています。









遠足へ

5月1日は、遠足に行ってまいりました。

今回は1年生と一緒に参加させてもらい、栃木県にある「ツインリンクもてぎ」で飯盒炊飯を体験してきました。

当日は学校からバスでの移動となりましたが、午前7時40分の集合時間には誰一人遅れることなく、また当日になっての急な欠席者もなく、最高のスタートを切ることができました。

まだ1年生のこの時期なのに、集団行動の基本を完全に理解して身に付けている本校の生徒たちには、只々感心させられました。


今回の飯盒炊飯のメニューはカレーライス。

各クラスが幾つかの班に分かれて、ご飯を炊いたりカレーを作ったりと、和気あいあいと協力しながら作品を作り上げていました。

どの班も美味しそうなカレーライスが出来上がっていましたが、大自然の中で食べる昼食は普段にも増して美味しかったのではないでしょうか。

旅行委員が作ってくれた遠足のしおりには、「大人数で動きます。世の中のルールをしっかり守って、安全に楽しく過ごしましょう!」と書かれていましたが、今回は完璧にこの目標をクリアできたと思います。


この遠足をとおして、クラスの仲間との親交が深まったと思います。

カレーの美味しさは、個性の違う様々な食材が寄り添って作られるもの。

どの食材も欠かすことができません。

我々もそうありたいものですね。