校長日誌

2015年9月の記事一覧

さあ、あと4日で文化祭だ!

今週の金曜日(非公開)、土曜日(一般公開)は本校の文化祭「松華祭(しょうかさい)」が行われます。

文化祭実行委員や生徒会役員を中心に、かなり前から準備が始まっていますが、本番まで残すところ4日間となりました。

本校は学校行事全般にとても質が高いため、今年の文化祭も内容の濃いものになるのではないかと期待しています。

特に3年生にとっては最後の松華祭になりますね。

進路活動で忙しい毎日を送っていることと思いますが、昨年までに培った経験と技術を生かして、卒業後も思い出に残る松華祭としてくれることを願っています。

地域のみなさま、土曜日は是非、本校生のエネルギー溢れる姿を見てあげてください。

よろしくお願いします。


 

 

 

取り急ぎご報告を

みなさん、これが何だか分かりますか?

つい先ほど、2年6組のみなさんが家庭科の調理実習で作ったものを校長室まで届けてくれました。

インド風カレーにナン、そして飲み物はラッシー。

これがまた非常に美味しい!!
まるでお店で食べるカレーみたいです。

2年6組のみなさん、とても美味しいカレーをごちそうさまでした。
そして、ありがとうございました。



 

人事を尽くして天命を待つ

いよいよ9月16日(水)から、就職の採用試験が始まります。

今年は連休が入る関係で、16日(水)、17日(木)、18日(金)の3日間に採用試験が集中しそうです。

 

本校からは約70名の生徒が試験を受けに行きますが、今はただ良い結果につながることを祈るのみです。

 

ここに至るまで、就職を希望する生徒の誰もが努力を続けてきたことを知っています。

面接練習も何十回と繰り返してきたことを知っています。

私だけでも約30名の生徒と面接したと思います。

最初は思うように質問に答えられなかった人も、回数を重ね、面接練習のたびに多くの先生からアドバイスを受け、それができるようになるために、黙々と一人で練習を繰り返して・・・。

 

先週も就職試験直前の最後の練習に付き合わせてもらいましたが、どの生徒も本当に上手に自分の考えを述べられるようになりました。

何よりも面接官をやらせてもらって強く感じたのは、「明るく誠実な生徒たちだな。」ということです。

これが本校生の最大の強味です。

 

志望動機や高校時代頑張ったこと等は、練習すれば誰でもある程度はよどみなく言えるようになりますが、誠実さは練習だけではなかなか相手に伝わるまでには至りません。

みなさんはもともとこの素晴らしい資質を備え持った生徒たちです。

どうぞ自信をもって本番の試験に臨んでください。

先輩たちのおかげもあって、近年は企業にも松伏高校が素晴らしい学校であることはかなり浸透してきています。

自身をもって自分の人間性を見てきてもらってください。

 

大丈夫。結果は自然についてきます。

「集団」から「組織」への進化

いよいよ2学期が始まりました。学校全体で考えれば大きな行事が続きます。行事を成功させるために、どれだけ皆さんが力を結集できるかが問われることになります。また、3年生はいよいよ進路決定を目指す大一番となる学期がスタートします。進路は個人のことだと考えがちですが、こちらもクラス全体が自分の進路を真剣に考え、本気で努力していこうという共通の価値観を持てるかどうかが重要になってきます。

そこで2学期のスタートとなる始業式の校長講話の中で、「集団」を「組織」に進化させるための秘訣を話させてもらいました。

備忘録として記事に残しておきたいと思います。


≪校長講話骨子≫

○今年の夏休みは、お盆が終わるまでは非常に熱く、各地で、熱中症で倒れる人が多発しました。そんな中、本校生は部活道や進路活動、あるいは生徒会活動等で活躍してくれました。


○また、1学期の終業式で、交通事故に気をつけて命を大切にしてもらいたいとお話ししましたが、幸いみなさんが自己管理をしっかりやってくれたおかげで、また、交通事故に十分注意してくれたおかげで、全校生徒が無事に2学期を迎えられることを嬉しく思います。


○さて、今日から始まる2学期は、松華祭を始めとして長距離走大会や修学旅行などの大きな行事が予定されています。また、部活動では最上級生が引退し、新しい体制で部の運営を行うところも多いと思います。


○新しいことを始める場合や、新しい集団で動き出そうとする場合は、他人と協力し、役割に基づいて他人に動いてもらわなければうまく事が運ばない場面が多く出てきます。集団で何かをやろうとしたときに必要なことは人を上手に動かすこと、そして自分が上手に集団の中で動くことであり、これができている集団は物事が円滑に進み、集団が安定し、成功に向かって歩を進めることができます。


○集団で物事を上手に処理する力、実はこれは将来社会に出て行った場合に最も必要とされる力です。学校で大きな行事を行ったり、部活動や生徒会活動、あるいは委員会活動を行ったり、クラスという集団を作ってそこで生活する目的の一つは、上手に協力し合える力を養っていくことにあるのです。


○さて、そうは分かっていても実際に物事を進めていこうとしたときに、最初から協力体制ができて、何のトラブルもなく作業が進むことはほとんどありません。これは大人の世界、仕事の世界でもそうです。人にはそれぞれ考えや感情があり、それを一つに束ねなければみんなの持つエネルギーを同じ方向に向けられないからです。


○ところが、少し時間が経てばみんなの考えが同じ方向を向いて、協力体制が出来ていく集団と、時間が経っても一つにまとまれず、むしろお互いの不信感だけが強まる集団があります。


○この違いは何でしょう。ズバリ言えば、
集団の運命を分けるのはその集団に属する人次第です。誰かに何かをしてもらう、他の人に協力してもらう、人の持つ力を生かして物事を成功に導く、こんな上手な集団づくりをする上で一番大切なことは配慮です。人に対する配慮や共感、思いやりがなければ人を動かすことはできません。配慮を持った人が集まった集団は、必ず上手に機能する集団になります。このとき初めて「集団」が「組織」へと生まれ変わります。


○心の中は誰にも見ることができないわけですから、配慮の気持ちは心に秘めているだけでは伝わりません。「心」にあることは、行動に表したり、言葉に発したときに「心づかい」となり他人にも見えるものになります。


○「思い」も同じです。「思い」のレベルを言動に変えて「思いやり」としたときに初めて人に通じたことになります。


○上手に機能している集団は、
ただの人の集まりの範囲を一歩超えて、協力と協調に満ちた「組織」へと進化します。2学期のキーワードは「心づかい」と「思いやり」です。この2つを意識して、みんなで力を合わせて大きな行事を乗り切っていきましょう。