校長日誌

2017年1月の記事一覧

生徒会活動の意義

「生徒会活動を通して、望ましい人間関係を形成し、集団や社会の一員としてよりよい学校生活づくりに参画し、協力して諸問題を解決しようとする自主的・実践的な態度を育てる。」

これは、学習指導要領に定められている生徒会活動の目標です。

 

私は、現代においては、特にこの中でも「よりよい人間関係を築く力」が強く求められていると感じています。

実際、全国の多くの高等学校が、様々な試みを通じてこの力の育成に取り組んでいます。

 

ここでは、「よりよい人間関係を築く力」が何故必要とされるのかについて考察してみたいと思います。

 

私たちはいわば社会的な動物であり、家でも学校でも、遊んでいるときでも仕事をしているときでも、周りには「自分以外の他人」が必ずいて、そこでの直接的・間接的な関わりを避けることができません。

「自分以外の他人」との直接的・間接的な関わり。

これこそが人間関係です。

 

そう考えると、私たちの周囲は人間関係だらけです。

どんなに孤独を望もうが、孤立を試みようが、「自分以外の他人」が全くいない場所で生活することは物理的にも経済的にも不可能です。

私たちは人間関係の中で生を受け、人間関係の中で成長し、人間関係の中で一生を終えていくのですから、人間関係をよりよいものとすることが必要となるのです。

 

人は誰一人として完璧ではなく、人生は失敗の連続です。

しかし、人間関係を築いていれば、どんなに失敗しても必ず誰かが手を差し伸べてくれます。

こう考えると生徒会活動の目標は非常に奥が深いといえます。

 

松伏高校の生徒会は、役員も会員も大変活発に活動しています。

学校行事の充実、ボランティア活動への参加、生徒会の計画や運営。

いずれも高いレベルで実現されています。

 

今後も質の高い生徒会活動を通じて、みなさん一人一人が「よりよい人間関係を築く力」を高めていかれることを望みたいと思います。

第4回学校説明会

1月14日(土)、ときおり雪が舞い落ちる中、午前中は普通科、午後は音楽科の学校説明会を開催しました。

毎度のことながら、お休みであるにもかかわらずたくさんの中学生並びに保護者の方に御参加いただけたことに感謝いたします。

今回は説明会前日の朝刊各紙に、12月時点での中学校3年生の希望状況が発表されたこともあり、参加いただいた皆さまは受検当日の倍率が気になる様子でした。

倍率も気になるところではありますが、何と言っても自分が本当にやりたいことを実現するために、第一希望での合格を目指して残りの1カ月半を全力で勉強に打ち込んでもらえたらと思います。

とはいえ、埼玉県では願書提出後に志願先変更期間が設けられております。
せっかくの制度ですから、中学校の先生や保護者の方とよく相談された上で有効に活用することをお勧めします。

さあ、朝晩の冷え込みだけでなく、日中も肌を切るような北風の寒さが続く季節になりました。

どうか中学生のみなさんは風邪やインフルエンザに気を付けていただき、ここまで頑張ってきた成果をいかんなく発揮できるようにしてください。

頑張れ!
受検生!

さあ、3学期だ!

新年おめでとうございます。
幸いなことに、この冬休み中に大きな事故もなく、今日の始業式で皆さんの元気な姿に会えたことに感謝したいと思います。

始業式でも述べましたが、いよいよ今日から3学期がスタートします。
有終の美を飾れるように全力で取り組んでいきましょう。

以下に始業式での校長講話の骨子を載せておきます。


(校長講話骨子)

おはようございます。
冬休みが昨日で終わり、今日から3学期が始まりました。冬休みの期間中に大きな事故や事件もなく、みなさんが揃って元気な姿で2017年をスタートできたことを嬉しく思います。
さて、言うまでもなくこの学期は皆さんにとっては「〆の学期」になります。
どんなことにも「始まり」と「終わり」、「最初」と「最後」がありますが、勉強でも部活動でも最後を立派にやり遂げてこそ、この一年間頑張ったことが初めて意味を持ちます。
逆に言えば、最初は頑張っていながら最後をきちんとやり遂げないということは、40キロ地点まで先頭を走っていたマラソンランナーが残り2キロで棄権し、「記録なし」となって何も手に入れられずに終わることと同じです。
最後の頑張りがなかったために、そこまでの苦労が一瞬にして水泡に帰すことになります。
有終の美を飾ることが出来るか否か。
それは、始めた物事の終わりを曖昧にすることではなく、全力でやり切って、きちんと物事を終わらせることであります。
何かを始めたときの熱い気持ちを忘れて、最後の瞬間をまるで他人事かのように傍観することではなく、「自分は絶対に有終の美を飾るのだ」と強く決意し、行動に移していくことであります。
特に3年生にとっては松伏高校の授業を受けられるのも残すところ僅か1か月弱となりました。
今まで自分が積み上げてきた3年間の苦労や頑張りを「形」として残して終わらせるのか、それともゴール目前で記録なしのランナーとなって終わるのか。それが試される3学期になります。
みなさんの健闘を祈ります。