2018年3月の記事一覧

平成29年度修了式講話

この一年間、大きな事故もなく、無事に修了式を迎えることができました。本校の教育活動への御理解と御協力、誠にありがとうございました。心より、感謝申し上げます。平成30年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
本日は、表彰、合唱部関東大会の報告会、平成29年度修了式を行いました。
以下は、校長講話の内容です。

~~~~~~(校長講話 骨子)~~~~~~

皆さん、おはようございます。
早いもので、平成29年度も残すところ8日になりました。
この時期に咲く花の一つにこぶしの花があります。私は、毎年、真っ白なこぶしの花を見ると、心機一転、頑張ろうという気持ちになります。
禅の言葉に、年年歳歳花相似(ねんねんさいさいはなあいにたり)歳歳年年人不同(さいさいねんねんひとおなじからず)というものがあります。咲く花の美しさは毎年変わらないけれど、人の世はどんどん変わっていく、というような意味です。
私たちは、こうした変化の激しい社会を生き抜いていかなければなりません。そのための力を身につけることが必要です。
一つは、物事を学ぶ力、つまり、学力です。もう一つですが、私は人の心を動かす力、愛され応援される力だと考えています。
卒業式の式辞でも話しましたが、皆さんには、二つの美しさが備わっています。それは、一生懸命さと純粋な心、真心です。卒業式では、純粋な心、真心を利他の精神という、少し難しい言葉で言い換えました。皆さんが、この二つの美しさを大切に行動していけば、人に感動を与え、心を動かし、多くの協力者を得ることができると思います。
変化の激しい社会を生き抜く力、つまり、物事を学ぶ力、学力と、人の心を動かす力、愛され応援される力を身につけるために、高校生活で皆さんができること、それは、結局のところ、日々の勉強と部活動に全力を尽くすこと、そして、生徒会活動、ボランティア活動などに積極的にチャレンジすること、という結論に達します。
皆さん、それぞれが抱える事情もあることでしょう。焦ることはありません。まずは、できるところから、スモールステップで頑張りましょう。そして、ワンランク上の自分を目指して、残り1年、2年の高校生活を充実したものにしてください。
終わります。

御卒業おめでとうございます。

3月10日(土)、晴天に恵まれた春の佳き日に、第35回卒業証書授与式を挙行いたしました。厳粛な中にも心温まる素晴らしい式だったと思います。御臨席いただいた松澤県議会議員様、佐藤町議会議長様、佐藤教育長様をはじめとする御来賓の皆様、また、御出席いただいた多数の保護者の皆様、また、何より、立派な姿を見せてくれた卒業生の皆さんに感謝いたします。
以下は、式辞として、皆さんに贈った言葉です。

~~~~~~(校長式辞 骨子)~~~~~~

ただいま、卒業証書を授与いたしました231名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。
皆さんは、今日、晴れて高等学校の課程を修了し、それぞれが目指す新たな世界へと羽ばたいていきます。今年度も部活動、学校行事、生徒会活動、ボランティア活動等の中心として、皆さんの活躍は、素晴らしいものがありました。私の頭の中にも、その一場面一場面が、感動とともに思い出されます。こうした思い出は私の宝物です。皆さんとの別れは、大変寂しいものですが、別れは人生の節目であり、新たな人生のスタートには必要なものです。万感の思いを込めて、餞(はなむけ)の言葉を贈ります。
それは、「感動を与えられる人になってほしい」ということです。私は、この一年間、皆さんから沢山の感動をいただきました。感動は、人の心を動かします。このことは、世の中がどのように変化しようとも変わらない真実です。
私は、「感動を与えられる人」には、二つの美しさがあると思います。
一つ目の美しさは、「一生懸命に頑張る姿」です。先日行われた平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックでは、フィギュアスケートの羽生 結弦選手が、二大会連続の金メダルを獲得したことを始め、スピードスケートの小平 奈緒選手が、オリンピックレコードで金メダルを獲得するなど、極限のプレッシャーがかかる中、限界に挑戦し、一生懸命に頑張る姿に、日本中が感動しました。
「感動を与えられる人」の二つ目の美しさは、「利他の精神」です。利他とは、仏教用語で、他人を利すると書きます。「利他の精神」とは、人の幸福を自分の喜びと感じる心のことです。日本は、この冬季オリンピックで、過去最高となる13個のメダルを獲得しましたが、結果を残せなかった選手からも、大きな感動をいただくことができました。それは、スキージャンプの伊藤 有希選手です。伊藤選手は、高梨 沙羅選手とともに、メダル獲得を期待されていましたが、本番では、2本とも追い風という不利な状況下でのジャンプとなり、まさかの9位に終わりました。しかし、ジャンプ直後のインタビューでは、一切弁解せず、高梨選手の銅メダルが決まった瞬間には、真っ先に駆け寄って祝福し、笑顔で「おめでとう。よかったね。」と声をかけ、高梨選手を抱きしめました。私は、この姿にとても感動し、強く心を打たれました。
このように、「感動を与えられる人」は、結果を残せた人だけではありません。伊藤選手のように、人の幸せを自分のことのように喜べる心の美しさを持つ人も「感動を与えられる人」です。「感動を与えられる人」は、「人の心を動かす人」です。「人の心を動かす人」には、多くの人たちが協力し、応援します。
卒業生の皆さん、これから、皆さんが目指す世界には、多くの人たちがいて、皆さんには、様々な役割やステージが待っていることと思います。羽生選手や小平選手のように、華やかなスポットライトを浴びる大きなステージもあれば、平凡な役割や小さなステージもあることでしょう。しかし、どのような役割やステージであっても、皆さんを応援する多くの人たちに感動を与えられる人になってください。人の幸せを願い、皆の喜びのために、一生懸命に頑張り、人の心を動かす人になってください。それが、私から皆さんへの餞(はなむけ)の言葉であり、願いでもあります。近い将来、皆さんの活躍する話が、沢山伝わってくることを楽しみにしています。
保護者の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
立派に成長した我が子の姿に、感慨も一入(ひとしお)のことと存じます。私たちは3年間、大切なお子様をお預かりし、社会に貢献できる人材として育てるよう日々努力してまいりました。どの子供たちにも全力で向き合い、愛情を注ぎ、精一杯指導してまいりましたが、決して十分ではなかったかもしれません。しかし、そんな私たちの想像を遥かに超える成長を、ここにいる子供たちは、私たちに見せてくれました。
私たちは本日、頼もしく成長したお子様たちを、自信を持って、皆様のもとにお返しいたします。卒業後の進路は様々ですが、一人一人が、これからの日本の未来を切り開いていく大切な人材として活躍してくれると信じています。
終わりに、未来に飛び立つ卒業生の皆さんの前途が幸多きことを祈念して、式辞といたします。
 平成30年3月10日   埼玉県立松伏高等学校長 片野 秀樹