校長日誌

2015年5月の記事一覧

サプライズ避難訓練

今日は本校独自の「サプライズ避難訓練」の日でした。午後3時に予告なしに避難訓練の放送が入り、生徒諸君は担当の先生方の誘導のもとで速やかにグラウンドへ避難する。そんな訓練が行われました。



もちろん先生方は、今日の午後3時が「そのとき」だと打ち合わせてありましたが、生徒のみなさんには全く知らされていないなかでの訓練になりました。



実は先生方は、昨年の避難完了タイム「7分30秒」を短縮できればいいなと話し合っていました。


さて、結果は・・・「6分46秒」でした。

素晴らしい!!


これは偶然ではなく、4月からの式や集会等でのみなさんの集合状況を見ていれば、ある程度の短縮は予想できていたのですが、まさかここまでとは。




もちろん改善したい点もいくつかありました。

そのことは避難場所での校長講話で述べたとおりです。

本当はもう少し多くの内容を準備していたのですが、時間には限りがあるため講話では一部分だけお話しさせていただきました。

今日は備忘録として、今日の講話の内容(全文)を書き留めておきたいと思います。





(校長講話より)

平成23年3月11日、約1万6千人ものかけがえのない命を奪い、6千人を超える人々に重軽傷を負わせた東日本大震災が発生しました。

あれから四年の歳月が流れました。

いまだに21万人もの方々が家に帰れず、避難生活を送っていると聞きます。

松伏町の人口が約3万人であることを考えると、この地震がもたらした被害が未曾有のものであることがわかります。

愛しい家族、親類、友人を亡くされた方々のお気持ちを思うと、今なお深い悲しみが胸に去来します。ここに改めて、心より哀悼の意を捧げます。また、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。



さて、本日は予告なしに避難訓練を実施いたしました。

皆さんには「何故、避難訓練が行われるのか」を考えていただきたいと思います。

言うまでもなく、「訓練していないことは本番でもできないから」が答えです。勉強や部活動と全く同じで、準備していないことは試験や試合でできるはずがないからです。



次に皆さんには「何が重要か」を考えていただきたいと思います。

何が重要かが分かれば、どう行動するのが良いかが自然と分かるからです。

答えは簡単です。

重要なものは「命」です。



命が大事だから早く逃げるのです。

命が大事だから押して将棋倒しにならないようにするのです。

命が大事だから喋らないのです。喋れば、遠くにいる友達には大切な指示が聞き取れなくなります。

大切な自分の命だから、人の命も大切にするのです。



どんなに科学技術が進んでも、地震等の災害を完全に予知することは困難です。



もしも、万が一が起きたら、今日の訓練を思い出し、訓練以上の冷静な行動で全員が命を守れるように願っています。