校長日誌

2017年4月の記事一覧

御入学おめでとうございます。

新入生の皆さん、そして、保護者の皆様、御入学おめでとうございます。
心から歓迎いたします。
松伏高校での3年間、皆さんの夢や希望を実現するために、共に頑張りましょう。
私たちは皆さんと苦労や喜びを共にし、皆さんの力を伸ばし、夢や希望に挑戦する勇気を与えられるよう、全力で頑張ります。
以下は、式辞として、皆さんに贈った言葉です。

~~~~~~(校長式辞 骨子)~~~~~~

ただいま入学を許可いたしました239名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
本校の教職員並びに在校生を代表して、皆さんを心から歓迎いたします。
 また、これまでお子様のことを大切に慈しみ、愛情をもって育ててこられた保護者の皆様、お子様の御入学誠におめでとうございます。
今日の日を迎えるまでには、様々な御心労もあったことと思いますが、お子様の晴れの姿を御覧になって、お慶びもひとしおのことと存じます。心からお祝いを申し上げます。

本校は、昭和56年の開校以来、8千名を超える卒業生を社会に送り出してまいりました。普通科と情報ビジネスコース、音楽科の、2学科1コースを有する県立高校として、特色ある、質の高い教育活動を展開しております。進路や部活動においても着実な成果を上げ、生徒一人一人が自信と誇りに輝いております。

また、松伏町並びに地域の皆様から多大な御支援、御協力をいただき、地元に愛される学校として、大切に育てていただいております。

さて、新入生の皆さん、皆さんの夢は何ですか。

資格をたくさん取って、その資格を活かす職業に就きたい、音楽の勉強を続けて、プロの演奏家になりたい、大学で教育を学んで、学校の先生になりたい、などといった様々な夢や希望があることと思います。
しかし、夢を叶えることは簡単なことではありません。

皆さんの行く手には、様々な困難が立ちふさがることがあります。
人生は思いどおりになることより、思いどおりにならないことの方が多いものです。そして、人は、困難にぶつかると、夢を諦めてしまいがちですが、 新入生の皆さんは、夢を諦めないでください。夢は諦めない限り、叶うものです。


私の好きな言葉に「念ずれば花開く」という言葉があります。
これは、坂村 真民(さかむら しんみん)という詩人の詩の一節で、「何事も念ずるように、一生懸命努力を積み重ねていけば、道は自ずから開ける」ということを言ったものです。
夢への思いをいつも心にとめて、そのことの実現に向かってひたむきに、そして粘り強く努力をしてください。無駄な努力などありません。一つ一つの努力の積み重ねが大きな成果をもたらすのです。

そして、皆さんに心掛けていただきたいことがあります。それは、「素直な心」、「柔らかな心」、「自ら考え行動する習慣」です。

「素直な心」とは、従順ということではありません。正しいことに対して素直であるということです。

「柔らかな心」とは、物事に拘りすぎず、柔軟に考え受け止める心のことです。

「自ら考え行動する習慣」とは、受け身にならず、自分から進んで考え、判断し、行動する習慣のことです。

これらは、皆さんの中にすでに備わっているものです。
そして、意識して実践することで、皆さんが、夢を叶えるための大きな力になるはずです。

新入生の皆さん、今日から3年間、夢や希望の実現に向けて、共に頑張りましょう。未来は人から与えられるものではなく、自分で作り出すものです。

過去は変えられませんが、挑戦する勇気さえあれば、未来は変えることができるのです。私たちは皆さんと苦労や喜びを共にし、全力で皆さんの力を伸ばし、挑戦する勇気を与えたいと思います。

次に、保護者の皆様に申し上げます。
松伏高校は、今日からお預かりしたお子様一人一人を大切にしながら、自分に責任をもって、たくましく人生を切り開いていける人、そして心の温かい、人間性豊かな人に成長できるよう、教職員一丸となって、教育活動に取り組んでまいります。

そのためには、保護者の皆様の御協力が何よりも必要であります。学校と家庭とがお互いに信頼し合い、共に手を携えてお子様の成長を支援していくことが求められています。保護者の皆様には、是非とも本校の教育活動に対しまして、御理解と御協力を賜わりますよう、心からお願い申し上げます。


結びに、本日御列席いただきました御来賓の皆様に、改めて感謝申し上げますとともに本校への益々の御支援、御協力をお願い申し上げ、併せて、新入生の皆さんが心身ともに健康で充実した高校生活を送ることができるよう心から願って、式辞といたします。


  平成29年4月10日

       埼玉県立松伏高等学校長 片野 秀樹